2011年6月19日日曜日

LaunchPadをICEとして使う(3)

以前にもターゲットシステムとLaunchPadの動作電圧が異なるという条件でSpy-Bi-WireによるICE化の実験を行いましたが、その際に試作した方式では、異電圧間の信号中継を行う回路をターゲットシステム基板上に作っていました。

この場合、ターゲットシステムをユニバーサル基板で作ると、ターゲットシステム側にピッチ変換基板を搭載する必要があるので、サイズが嵩張るという欠点があります。

また、デバッガからコントロールせずにスタンドアロンで動作させる場合は、MSP430のTEST端子をオープンにする必要があり、そのためのスイッチまたはジャンパストラップも必要になります。

そこで、Spy-Bi-Wireのみをターゲットシステム基板上の回路と接続するためだけの中継回路を製作しました。回路そのものは、以前と同様にTIのTXS0104Eを使用して実現しています。

回路図中のJ2は2.54mmピッチ1列×4ピンのソケットです。

ターゲットシステム側の回路は説明書に従って、RSTのプルアップ抵抗を47kΩ,タイミング調整用コンデンサを1000pFとしています。
また、アダプタを外すとTEST端子がオープンになるようにしています。

2011年6月9日木曜日

人力発電についての一考察

ふざけた内容ですので、まじめに読まないようお願いいたします。


人力発電所は可能か?

偶に、「人力発電」という言葉を見かけますが、
電気事業法第二十六条によって、供給電圧と周波数を経済産業省令で定める値に維持するよう努めなければならない、と規定されています。

同じ条文の第二項では、電圧と周波数が維持されない事により電気の使用者の利益を阻害していると判断されるときには電気工作物の修理、改造およびその他、必要な措置をとることを経済産業大臣が命令することができると規定されています。

仮に人力発電が、直接人が発電機を回転させるものであり、送配電系統に直接接続される場合は、上記の電気事業法第二十六条を遵守できるでしょうか?

  • 負荷の変動に対して、発電機の回転数及び出力電圧を一定に維持できる?
  • 交代や休憩はどうする?
以上のような課題が立ちはだかって来ます。

実際の商用電源でも発電所からの供給力に対して系統の負荷が大きいときには周波数が下がり、負荷が小さいときには周波数が上がる傾向があるようですが、それでも中心周波数から10%も変わらないようです。

無論、人力で直流発電機を回して蓄電設備に電力を蓄え、インバータで交流に変換してから送配電系統に接続するという方法であれば、電気事業法第二十六条に抵触する事を回避できるでしょう。

但し、この方法では蓄電とインバータでのエネルギーロスがあり、やや効率が悪いです。

揚水・人力ハイブリッド発電所

人力を発電に活かすにはどうすれば良いか。

考えられる方法の一つは、揚水式発電所の上部貯水池に、何らかの方法で発電所から放流される水を汲み上げることで、一種のパワーアシストとして人力を利用し、揚水式発電所の稼働率を向上させるという方法が考えられます。

実際のところ、定量的な検討をするための材料がありませんので、何人が何時間、どれだけの水を汲み上げればよいかという検討はしていません。

ズバリ、思いつきな訳ですけども、発電設備を新設する必要が無く、また負荷に応じて回転数を一定に保つような高度な技術を必要としない、単純労働で人力発電ができるのかもしれないなどと妄想してしまいました。

2011年6月5日日曜日

節電に配慮したイベントプランと舞台演出

夏になるとロックフェスティバルなどが盛んに行われますが、先日Big Beach Festivalに行って来ました。

このイベントには昨年と今年の2回訪れているのですが、今年は昨年と異なり東日本大震災の影響を受けて会場の幕張海浜公園が被災している事に加え、電力供給の問題があるため昨年とはやや異なる趣向でした。

舞台演出

昨年との違いを特に感じたのは、「BIG BEACH STAGE」と呼ばれるメインステージで使用されている、舞台演出用照明装置の仕様が、昨年の多数の電球を組み合わせた面状のものから、電球の数が少ない棒状のものへの変更です。

電球の数を減らせば当然、消費電力は抑制されるので節電効果が大きいわけですが、それに加えてレーザー発振器の数も減らされていたようです。

レーザーによる演出自体は発振器の数を減らしても、幾何光学的に工夫を加える事で多彩な演出が可能となりますので、これもまた効果的な節電対策といえます。

さらに、照明装置の使用電球の数やレーザー発振器を減らしても、演出効果が見劣りする事がないように、舞台背面のプロジェクション型ディスプレイのスクリーンサイズを舞台の背後全体に拡大して、迫力のあるビジュアルを表示できるようにするための工夫もなされておりました。

イベントプラン

昨年はTwitter社との提携企画で行われていた、ハッシュタグ検索によるタイムライン表示を行うための大型ディスプレイやコンピュータのような、消費電力の大きな電子機器は使用されず、電力を消費しないハンモックなどの設備を用いた南洋風の休憩所が設営されておりました。

また、昨年は様子を良く見ていなかったので何ともいえませんが、会場内の売店などの照明が白熱電球ではなくLED電球が採用されていたようです。


というわけで、今年のイベントは節電のための工夫が色々と行われそうです。

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