2012年5月4日金曜日

「驕る平家は久しからず」

5月4日付けのNHKニュースによると、先日倒産が報じられた国内のDRAMメーカー、エルピーダが、米国のマイクロンによる再建支援を受けることになったそうです。

かつて、電子立国 日本の自叙伝というNHKの番組で世界最高水準と謳われた日本のDRAM産業が、かつて追い越したはずの米国企業に救済されるというのも皮肉な話ですが、確かにその番組でも、最終回にDRAM一辺倒では先が無いというような指摘はあったんですね。

結果的に、番組放映後10年も経たないうちに国内各メーカーが個別に持っていたDRAM部門を寄せ集めた、国策企業としてのエルピーダが誕生し、それでも10年余りで倒産し米国企業の救済を受けることになった訳ですが、倒産に至った経緯を真摯に反省して、社内の旧弊を取り除かなければ、同じ失敗を繰り返すであろうことは明白なわけで、経営陣には相応の覚悟が求められるのでしょう。

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